
目次
リカバリーウェア選び、デザインや価格だけで決めていませんか?
「A社の製品はサラサラしてるけど、B社はしっとりしてる…」
「同じポリエステルなのに、なんでこんなに値段が違うんだろう?」
「鉱物入りって書いてあるけど、肌が弱い私でも大丈夫かな…」
リカバリーウェアの購入を検討する中で、製品ごとに異なる「素材」の表記を見て、こんな風に頭を悩ませていませんか?デザインや評判も大切ですが、毎日肌に触れ、睡眠の質を左右するリカバリーウェアにとって、最も重要な要素の一つが「繊維(素材)」です。
着心地、汗の乾きやすさ、洗濯への強さ、そして価格。これら全ては、ウェアがどんな繊維でできているかによって大きく変わります。しかし、多くのメーカーサイトでは良いことしか書かれておらず、消費者にとっては違いが分かりにくいのが現状です。
【結論】リカバリーウェアの繊維は「2つの役割」の組み合わせでできている!

複雑に見えるリカバリーウェアの素材ですが、その構造は実はシンプルです。ほとんどの製品は、以下の2種類の繊維を組み合わせることで作られています。
- 【機能性の核】特殊繊維:
遠赤外線効果などを生み出す「鉱物」を練り込んだ、リカバリー機能の心臓部。 - 【着心地の土台】ベース繊維:
肌触りや速乾性、伸縮性を決める、衣服としての基本性能を担う部分。(ポリエステル、綿、レーヨンなど)
つまり、「どんな特殊繊維で効果を出し、どんなベース繊維で着心地を作っているか」を見極めることが、リカバリーウェア選びの鍵となるのです。これから、この2つの繊維について、一つずつ詳しく見ていきましょう。
第1部:機能性の核となる「特殊繊維」の種類と違い
「鉱物入り」「遠赤外線効果」といったリカバリーウェアの機能は、この特殊繊維が生み出しています。その仕組みは、繊維に練り込まれたナノレベルの鉱物(セラミックなど)が、人の体から出る熱(体温)を吸収し、それを血行促進などの効果を持つ「遠赤外線」として体に再放射(輻射)するというものです。
この基本原理は多くのメーカーで共通していますが、使用する鉱物の種類や配合技術によって、効果の方向性や名称が異なります。代表的なものをいくつかご紹介します。
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- PHT(プラチナハーモナイズドテクノロジー):
【代表的ブランド】VENEX
【特徴】ナノプラチナなど数種類の鉱物を配合。遠赤外線効果に加え、自律神経に働きかけ、副交感神経を優位にする(リラックスさせる)効果が研究で示されています。ストレスや不眠が気になる方に向いています。
- PHT(プラチナハーモナイズドテクノロジー):
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- SELFLAME®︎(セルフレイム):
【代表的ブランド】TENTIAL
【特徴】数種類の鉱石をブレンドしたセラミック粉末を配合。遠赤外線による血行促進効果に特化しており、一般医療機器としても届出されています。肩こりや冷えなど、血行不良による悩みが深い方におすすめです。
- SELFLAME®︎(セルフレイム):
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- 光電子®︎(こうでんし):
【代表的ブランド】Goldwin, C3fitなど
【特徴】高純度のセラミックスを繊維に練り込んだ、株式会社ファーベストの登録商標技術。多くのスポーツ・アウトドアブランドで採用実績があり、自然な温かさを持続させる効果に定評があります。
- 光電子®︎(こうでんし):
- トルマリン配合繊維:
【代表的ブランド】リライブシャツなど
【特徴】「電気石」とも呼ばれるトルマリンを配合。圧力や熱で微弱な電気を発生し、遠赤外線とマイナスイオンを生み出すとされています。特に「温め」と「リラックス」を重視したい方に向いています。
これらの特殊繊維は、各メーカーの技術の結晶です。どの繊維も洗濯で効果が落ちることはないとされています。
第2部:着心地を左右する「ベース繊維」徹底比較
どんなに高機能な特殊繊維も、それを包むベース繊維の着心地が悪ければ快眠には繋がりません。ここでは、リカバリーウェアによく使われる4つのベース繊維のメリット・デメリットを正直に解説します。あなたの身近な衣類を思い浮かべながら読んでみてください。
① ポリエステル【速乾性と耐久性の優等生】
スポーツウェアのTシャツやジャージに最も多く使われる、おなじみの化学繊維です。
- メリット:
とにかく丈夫で、洗濯に強く、シワになりにくいのが最大の特徴。汗を吸ってもすぐに乾く「速乾性」に優れているため、寝汗をかきやすい人や夏場の使用に最適です。 - デメリット:
汗を"吸う"力(吸湿性)は低いため、肌表面に汗が残る感覚が苦手な人も。また、冬場は静電気が起きやすい、皮脂汚れを吸着するとニオイの原因になりやすい、という側面もあります。 - 見極めポイント:
「ポリエステル100%」と書かれていても、糸の細さや編み方で着心地は雲泥の差。高級な製品ほど、シルクのように滑らかで上質なポリエステルが使われています。
② 綿(コットン)【肌への優しさと吸湿性の王様】
下着やTシャツ、パジャマなど、最も肌に身近な天然繊維です。
- メリット:
優れた吸湿性で汗をしっかり吸い取ってくれます。繊維の先端が丸みを帯びているため、肌への刺激が少なく、ふんわりと柔らかい肌触りが魅力。敏感肌や乾燥肌の方に最もおすすめです。 - デメリット:
一度吸った水分が乾きにくいのが最大の弱点。大量に寝汗をかくと、湿った生地が肌に触れて体を冷やしてしまう(寝冷え)可能性があります。また、洗濯で縮みやすく、シワにもなりやすいです。 - 見極めポイント:
リカバリーウェアでは、速乾性を持つポリエステルと組み合わせる「混紡(こんぼう)」で使われることが多いです。綿の割合が高いほど、肌触りは優しくなります。
③ レーヨン【とろけるような肌触りのシルク代替品】
木材パルプを原料とする再生繊維。テロンとした落ち感のある女性用のブラウスなどによく使われます。
- メリット:
シルクに似た、とろけるように滑らかで、しっとりとした肌触りが最大の特徴。吸湿性も綿に劣らず高く、着心地の良さは抜群です。 - デメリット:
水に濡れると強度が著しく低下し、非常に縮みやすく、シワにもなりやすいデリケートな素材。洗濯には細心の注意が必要です(乾燥機は絶対にNG)。また、摩擦に弱く、毛玉ができやすいという弱点もあります。 - 見極めポイント:
着心地は最高ですが、お手入れの手間がかかることを理解した上で選ぶ必要があります。ポリエステルなどと混紡することで、耐久性を補っている製品が多いです。
④ ポリウレタン【驚異の伸縮性を生み出す縁の下の力持ち】
ストレッチパンツやスポーツインナーの「伸びる」機能は、この繊維のおかげです。
- メリット:
ゴムのように伸び縮みする、驚異的な伸縮性が特徴。体にフィットするデザインでも、寝返りなどの動きを全く妨げません。 - デメリット:
単体で使われることはほぼ無く、他の繊維に数%混ぜて使われます。紫外線や空気中の水分、皮脂などで劣化しやすく、2〜3年で伸縮性が失われてしまうことがあります(これを「脆化(ぜいか)」と言います)。 - 見極めポイント:
混紡率が5〜10%程度でも、十分なストレッチ性を発揮します。フィット感を重視するなら、ポリウレタン配合の製品を選びましょう。
【肌質・季節・目的別】あなたに最適な繊維の選び方
一目でわかる!お悩み・目的別おすすめ繊維比較表
| こんなお悩み・ご要望の方へ | 最適なベース繊維(組み合わせ) | 特徴 | 代表的なブランド / 製品例 |
|---|---|---|---|
| 敏感肌・乾燥肌で、肌への優しさを最優先したい | 綿(コットン)の割合が高いもの | 天然繊維ならではの優しい肌触り。吸湿性が高く、肌への刺激が少ない。 |
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| 汗っかきで、夏場もサラサラと快適に過ごしたい | ポリエステル | 速乾性に優れ、汗をかいてもベタつきにくい。洗濯してもすぐ乾くので手入れが楽。 |
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| とにかく滑らかで、とろけるような着心地を求めたい | レーヨンの割合が高いもの | シルクのような、しっとり滑らかな肌触りが特徴。吸湿性も高い。 | |
| 耐久性を重視し、洗濯など手入れの楽さを優先したい | ポリエステル | 化学繊維の中で最も丈夫でシワになりにくい。日々の洗濯にも強く、長持ちしやすい。 | |
| 寝返りなど、睡眠中の動きやすさ(フィット感)を重視したい | ポリウレタンが配合されているもの | 驚異的な伸縮性で体の動きにフィット。締め付け感なく、寝返りを妨げない。 |
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| コスパ重視で、まずは気軽に効果を試してみたい | ポリエステル (安価な製品) | 低価格帯の製品に多く使われる素材。耐久性もあり、入門編として最適。 |
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※上記は代表的な製品シリーズの例です。各ブランドで複数の素材ラインナップがあるため、詳細は公式サイトでご確認ください。
繊維の特性が分かったところで、あなたの目的別に「どの繊維の組み合わせを選ぶべきか」を具体的に見ていきましょう。
Case1: 敏感肌・乾燥肌で、肌への優しさを最優先したいあなたへ
→ おすすめは「綿」または「レーヨン」の割合が高い製品。
化学繊維のチクチク感が苦手な方は、天然由来の繊維が安心です。特に綿は昔から肌着に使われる信頼の素材。レーヨンのとろける肌触りも魅力的です。洗濯の手間を減らしたいなら、綿とポリエステルの混紡素材が良いバランスです。
Case2: 汗っかきで、夏場も快適に過ごしたいあなたへ
→ おすすめは「ポリエステル」100%、または高配合の製品。
寝汗をかいてもベタつかず、サラサラの着心地をキープしてくれます。洗濯してもすぐに乾くので、毎日のように使いたい方にも最適。メッシュ素材など、通気性を高めた夏専用モデルを選ぶのがベストです。
Case3: とにかく滑らかで、高級ホテルのような着心地を求めるあなたへ
→ おすすめは「レーヨン」配合、または「高品質な極細ポリエステル」を使った製品。
うっとりするような肌触りを求めるなら、レーヨン配合の製品が第一候補。お手入れが簡単な方が良ければ、TENTIALなどの高級ブランドが採用する、特殊加工された上質なポリエステルの製品を試してみてください。従来のポリエステルのイメージが覆るはずです。
繊維の性能を長持ちさせる!正しい洗濯方法と注意点
高価なリカバリーウェアを長く使うためには、繊維に合った正しい洗濯が不可欠です。基本は3ステップです。
- 裏返して、洗濯ネットに入れる:
摩擦による毛玉の発生や、特殊繊維へのダメージを防ぐための基本中の基本です。 - おしゃれ着洗剤を使い、弱水流コースで洗う:
一般的な洗剤よりも優しく、繊維への負担を軽減できます。「手洗い」「ドライ」「おうちクリーニング」などのコースを選びましょう。 - 乾燥機は絶対NG!風通しの良い日陰で干す:
ほとんどのリカバリーウェアは熱に弱いです。特にポリウレタンやレーヨンは高温で大きく傷みます。乾燥機の使用は絶対に避けてください。直射日光も色褪せや繊維の劣化に繋がるため、日陰干しが原則です。
リカバリーウェアの繊維に関するよくある質問(Q&A)
最後に、繊維に関する細かい疑問にお答えします。
A. ほとんどの場合は問題ありませんが、注意は必要です。
リカバリーウェアに使われる鉱物は、ナノレベルまで微細化され、繊維の中に練り込まれているため、直接肌に触れるわけではありません。そのため、多くの場合はアレルギーの心配はないとされています。しかし、非常に敏感な方や不安な方は、購入前にメーカーのカスタマーサービスに問い合わせるか、返金保証のある製品で試すことをお勧めします。
A. 特に「レーヨン」や、安価な「ポリエステル」は注意が必要です。
レーヨンは繊維自体が柔らかく摩擦に弱いため、毛玉ができやすいです。また、ポリエステルも、短い繊維で作られたものは毛玉になりがちです。洗濯ネットの使用や、連続での着用を避ける(生地を休ませる)ことで、ある程度は防ぐことができます。
A. 耐久性と価格のバランスが良い「ポリエステル」が基本になります。
洗濯に強く、長持ちしやすいポリエステルは、コストパフォーマンスの観点では非常に優れています。ワークマンの「メディヒール」シリーズのように、ポリエステルを主素材とすることで低価格を実現している製品もあります。ただし、着心地は価格に比例する傾向があるため、何を重視するかで最適な選択は変わってきます。
まとめ:繊維を知れば、本当にあなたに合う一着が見つかる
今回は、リカバリーウェアの「繊維」に焦点を当て、その種類と違い、そして選び方までを徹底的に解説しました。
【この記事のポイントまとめ】
- リカバリーウェアは「特殊繊維」と「ベース繊維」の組み合わせでできている。
- 速乾性のポリエステル、肌触りの綿、とろける着心地のレーヨンなど、ベース繊維には一長一短がある。
- 自分の肌質(敏感肌など)や使い方(夏場、寝汗など)を基準に、最適な繊維の組み合わせを選ぶことが重要。
- 性能を長持ちさせるには、「ネット使用・弱水流・乾燥機NG」の洗濯ルールを守ることが不可欠。
もう、あなたは「ポリエステル100%」という表記だけで製品を判断することはないはずです。自分の求める着心地はサラサラなのか、しっとりなのか。汗はかく方か、かかない方か。肌は強いか、弱いか。これらの基準を持って製品を見れば、本当にあなたに寄り添ってくれる一着が、自ずと見えてきます。
「私の理想の繊維の組み合わせは分かった。じゃあ、その条件に合う具体的な製品はどれ?」
そう思ったあなたのために、肌触り、季節、そして目的に合わせて、最適なリカバリーウェアを比較検討できるランキングページをご用意しました。以下のリンクから、あなたが学んだ知識を武器に、最高のパートナーとなる一着を見つけ出してください。



