
「遠赤外線で血行促進」「着るだけで疲労回復」——リカバリーウェアの説明でよく見かけるこれらの言葉。しかし、仕組みがわからないまま「本当に効くの?」と半信半疑の方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、遠赤外線による血行促進には科学的な根拠があります。一部のリカバリーウェアは、厚生労働省が2022年に新設した一般医療機器「家庭用遠赤外線血行促進用衣」として届出されており、効果に対する一定の評価試験が行われています。
この記事では、遠赤外線とは何か、なぜ血行を促進するのか、そして睡眠にどのような効果があるのかを、科学的な根拠とともにわかりやすく解説します。

リカバリーウェアが気になってるんだけど、遠赤外線って本当に効果あるの?

仕組みを理解してから買いたいよね。科学的な根拠があるのかどうか知りたいわ
目次
遠赤外線とは何か?基礎知識をわかりやすく解説
「遠赤外線」という言葉は聞いたことがあっても、正確にどのようなものか説明できる方は少ないかもしれません。まずは遠赤外線の基礎知識を解説します。
遠赤外線は「電磁波の一種」で太陽光にも含まれる
遠赤外線は、電磁波の一種です。電磁波には、波長の長いものから「電波」「赤外線」「可視光線」「紫外線」などがあります。
赤外線はさらに、波長によって「近赤外線」「中赤外線」「遠赤外線」に分類されます。遠赤外線は赤外線の中でも波長が長く(約3〜1000マイクロメートル)、私たちの目には見えませんが、太陽光にも含まれています。
電磁波と聞くと体に悪いイメージを持つかもしれませんが、遠赤外線は人体に害のない安全な電磁波です。むしろ、私たちは日常的に太陽光から遠赤外線を浴びています。
人体からも遠赤外線は放射されている
意外と知られていないのが、私たちの体からも遠赤外線が放射されているという事実です。
絶対零度(-273℃)でない限り、すべての物質は遠赤外線を放射しています。人間の体温は約36〜37℃あるため、常に遠赤外線を放射しています。この遠赤外線の波長は約8〜14マイクロメートル程度で、「体温」として私たちが感じている熱の一部は、この遠赤外線によるものです。
遠赤外線は「物質を直接温める」特性を持つ
遠赤外線の大きな特徴は、空気ではなく物質を直接温めるという性質です。これを「輻射熱(ふくしゃねつ)」と呼びます。
一般的な暖房器具は空気を温めて、その温まった空気で体を温めます。一方、遠赤外線は空気を介さずに直接体を温めるため、熱が体の内部まで伝わりやすいという特徴があります。
太陽の光を浴びると、気温が低くても体が温かく感じるのは、この遠赤外線の輻射熱によるものです。
- 電磁波の一種で、太陽光にも含まれる安全な波長
- 人体からも体温として常に放射されている
- 空気ではなく物質を直接温める「輻射熱」という特性を持つ
遠赤外線が血行を促進する仕組み
では、なぜ遠赤外線が血行を促進するのでしょうか。そのメカニズムを解説します。
遠赤外線は皮膚表面から深部まで届く
遠赤外線の波長は人体、特に皮膚の分子の振動周波数に合っているため、体に吸収されやすい性質があります。
NASAの研究によると、8〜14マイクロメートルの波長を持つ遠赤外線は人体によく吸収され、熱作用を発揮することがわかっています。この波長帯域は、人体から放射される遠赤外線の波長と同じため、共鳴作用が起こりやすいのです。
遠赤外線は皮膚表面で吸収されると熱に変わり、その熱が毛細血管を流れる血液を通して体の内部に効率よく伝わっていきます。
熱によって血管が拡張し、血流が増加する
遠赤外線によって体が温まると、血管が拡張します。これは体が熱を放出しようとする自然な反応です。
血管が拡張すると、血液の通り道が広がり、血流が増加します。血流が増加すると、酸素や栄養素が体の隅々まで届きやすくなり、同時に老廃物や疲労物質の排出も促進されます。
科学的研究によるエビデンス
遠赤外線による血行促進効果は、複数の研究で確認されています。
厚生労働省が公表している「家庭用遠赤外線血行促進用衣自主基準」では、遠赤外線を放出する衣類による血流量の変化を測定する評価試験方法が定められています。この基準に基づく試験では、遠赤外線加工を施した衣類を着用することで、未加工の衣類と比較して血流量が増加することが確認されています。
一般医療機器として届出されているリカバリーウェアは、この基準に基づく評価試験をクリアした製品です。
参考:厚生労働省「家庭用遠赤外線血行促進用衣自主基準について」
睡眠への効果|血行促進がもたらす4つのメリット
遠赤外線による血行促進は、睡眠に対しても良い影響を与えます。具体的にどのようなメリットがあるのか解説します。
【効果1】疲労物質の排出が促進される
日中の活動によって体内には疲労物質が蓄積します。血行が促進されると、これらの疲労物質が血流によって運び出され、肝臓や腎臓で処理されるサイクルがスムーズになります。
睡眠中に血行が良い状態を保つことで、翌朝の目覚めがすっきりし、疲労感が軽減されることが期待できます。
【効果2】深部体温のコントロールをサポート
人間が眠りにつくためには、深部体温(体の内部の温度)を下げる必要があります。そのためには、手足の末梢血管を拡張させて熱を放出しなければなりません。
遠赤外線による血行促進は、この末梢血管の拡張をサポートし、深部体温の低下をスムーズにする効果が期待できます。結果として、入眠しやすい体内環境が整います。
【効果3】筋肉のコリ・緊張が緩和される
血行が促進されると、筋肉に十分な酸素と栄養が届きやすくなります。同時に、筋肉に蓄積した老廃物の排出も促されます。
その結果、筋肉のコリや緊張が緩和され、リラックスした状態で眠りにつくことができます。朝起きたときの体のこわばりや痛みの軽減も期待できます。
【効果4】副交感神経が優位になりリラックスできる
体が温まると、副交感神経が優位になりやすくなります。副交感神経は「休息・回復」を司る神経で、優位になると心拍数が下がり、筋肉の緊張が緩み、リラックスした状態になります。
遠赤外線による温熱効果は、この副交感神経の活性化をサポートし、睡眠に入りやすい状態を作ると考えられています。

血行促進が睡眠にこんなに関係しているとは知らなかったわ
遠赤外線を活用したリカバリーウェアの仕組み
ここまで遠赤外線の基礎知識と血行促進の仕組みを解説しました。では、リカバリーウェアはどのようにして遠赤外線を活用しているのでしょうか。
特殊繊維に練り込まれた「セラミック」が鍵
リカバリーウェアには、セラミックやプラチナなどの鉱物を極小の粉末にして繊維に練り込んだ「特殊繊維」が使われています。
これらの鉱物は、遠赤外線を吸収し、再び放出する性質を持っています。つまり、人体から放射される遠赤外線(体温)を吸収し、それを再び体に向けて輻射するのです。
この仕組みによって、体から放出される熱エネルギーを効率的に体に戻し、血行を促進する効果が期待できます。
代表的な機能性繊維の違い
リカバリーウェアに使われている代表的な機能性繊維を紹介します。
| ブランド | 繊維名 | 特徴 |
|---|---|---|
| BAKUNE(TENTIAL) | SELFLAME® | 極小セラミック粉末を練り込んだ特殊繊維。身体から発せられる遠赤外線を輻射し、血行を促進 |
| VENEX | PHT繊維 | ナノプラチナなどの鉱物を繊維1本1本に練り込んだ独自繊維。遠赤外線を放出し血行促進・副交感神経への作用を期待 |
| SIXPAD | VITALTECH® | セラミック素材を活用し、遠赤外線を吸収・再放出する仕組み |
各ブランドで使用する鉱物や配合は異なりますが、基本的な仕組みは共通しています。「人体から放射される遠赤外線を吸収し、再び体に輻射する」というメカニズムです。
BAKUNEの機能性繊維「SELFLAME®」は、身体から発せられる遠赤外線を輻射し、血行を促進し、寝ている間に疲労回復が期待できます。
各ブランドの詳しい比較については、「【BAKUNE vs VENEX】2大リカバリーウェア徹底比較」をご覧ください。
「一般医療機器」としての届出の意味
リカバリーウェアを選ぶ際に重要なポイントの一つが、「一般医療機器として届出されているかどうか」です。
「血行促進」「疲労回復」を謳える法的根拠
2022年10月、厚生労働省は「家庭用遠赤外線血行促進用衣」という新しい一般医療機器のカテゴリーを新設しました。これは42年ぶりの家庭用医療機器カテゴリーの新設でした。
一般医療機器として届出するためには、以下のような基準をクリアする必要があります。
- 赤外線放射特性:遠赤外線加工を施していない対照試料と比較して、全放射率が5%以上上回ること
- 血流量の変化:評価試験において、未加工品と比較して血流量が5%以上増加すること
- 安全性:生物学的安全性評価をクリアすること
これらの基準をクリアした製品のみが、「血行促進により、疲労回復・筋肉のコリ等の改善」といった効果を謳うことができます。
届出されていない製品との違い
一般医療機器として届出されていないリカバリーウェアもあります。届出されていない製品が必ずしも効果がないわけではありませんが、届出製品は一定の評価試験をクリアしているという点で、信頼性が担保されています。
また、届出されていない製品は法律上「血行促進」「疲労回復」といった効果を明確に謳うことができません。
リカバリーウェアを選ぶ際は、「一般医療機器として届出済み」かどうかを確認することをおすすめします。
一般医療機器の見分け方については、「リカバリーウェアの「一般医療機器」は本物?見分け方5つのチェックポイント」で詳しく解説しています。
BAKUNE リカバリーウェア
機能性繊維「SELFLAME®」が身体から発せられる遠赤外線を輻射し、血行を促進
遠赤外線と血行促進に関するQ&A
遠赤外線やリカバリーウェアについて、よくある質問にお答えします。
まとめ:遠赤外線による血行促進は科学的に実証されている
この記事では、遠赤外線の基礎知識から血行促進の仕組み、睡眠への効果、リカバリーウェアのメカニズムまでを解説しました。
- 遠赤外線は電磁波の一種で、人体からも体温として放射されている
- 遠赤外線は物質を直接温める「輻射熱」の特性があり、血管を拡張させて血行を促進する
- 血行促進は疲労物質の排出、深部体温のコントロール、筋肉のコリ緩和、リラックス効果など睡眠に良い影響を与える
- リカバリーウェアは、特殊繊維が体から放射される遠赤外線を輻射して血行を促進する仕組み
- 一般医療機器として届出された製品は、血行促進効果の評価試験をクリアしている
「遠赤外線で血行促進」は、決して根拠のない宣伝文句ではありません。科学的なメカニズムがあり、一般医療機器として厚生労働省にも認められた効果です。
リカバリーウェアを選ぶ際は、「一般医療機器として届出済み」かどうかを確認し、信頼性の高い製品を選ぶことをおすすめします。
BAKUNEは、機能性繊維「SELFLAME®」が身体から発せられる遠赤外線を輻射し、血行を促進し、寝ている間に疲労回復が期待できます。一般医療機器として届出済みの信頼性の高いリカバリーウェアです。



